東北医学会会長 石井 直人 |
東北医学会は大きく三つの事業を行っています。
第一は東北医学雑誌の発刊です。
大正5年に創刊された本雑誌は創刊当初よりカラーの付図を備えており、国内の医学会に新風を巻き起こすような雑誌であったということです。百年の歴史を超えて今日も連綿と続いており、今年中に136巻を発刊する予定です。大正9年創刊の英文雑誌Tohoku Journal of Experimental Medicineとともに、東北大学の研究力を発信する重要なツールとなっています。
第二は東北医学会例会などの開催です。
春には教授就任記念講演、新年には医学部奨学賞受賞講演、そして2月に退職教授最終講義を例会として主催しています。その他に各分野で著名な先生をお招きした際に、東北医学会特別講演会として支援しています。このようなイベントは星陵地区ではあまりにも日常的になっているために東北医学会がお世話していることが忘れられがちですが、それだけ星陵地区の研究者の中に活動が浸透しているともいえます。
第三は東北医学会奨学賞の授与です。毎年、助教・助手・医員などの若手教員や大学院生に各3名、奨学賞として賞金を授与することで、若手の研究者育成を側面から支援しています。
こういった事業を継続し盛り上げていくためには、東北大学医学部・医学系研究科とその関連部局の皆様のご理解とご協力が必須です。今後とも東北医学会の活動をご支援くださいますようどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年初夏
石井 直人